元気が一番。

7月31日 栗田友克

日々暑いですが、修理スタッフは暑さにも負けず元気にしております。

組んで

組んで

組みまくって!!

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締めて

締めて

締めまくるっ!!

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元気が一番!
元気がないと出来ません。

夏バテしないよう、気をつけます。

背板を眺めて悟りを開く1.5時間。

6月28日 佐藤大文

こんにちは。塗装の佐藤です。
皆様ご機嫌いかがでしょうか。ちょっと前に6月になって早速終わろうとしております。もう夏ですね。

梅雨のような湿気の多い時期は空気中の湿気がニスに混ざる事があり、塗装直後には白濁したような見え方をします。しっかり乾燥させれば水分がアルコールの揮発とともに抜けていって次第に白濁はなくなるのですがいずれにせよ塗装者泣かせではあります。 珍しく工房スタッフらしい話から始まったわけですが、そうです。今回は久しぶりに修復塗装についてのお話です。

さて、これは良いツートーンのブックケースの内部ですね。見事な日焼けがまるで幾何学模様の如く表情を出していますね。
下段の色の濃い場所は既にステインで色を調整した第一段階の部分になります。原状の写真を撮り忘れましたので…。
本当は下段も中段の様な日焼け跡がございました。
例によって色味を可能な限り統一にする作業です。正直、経験を重ねても時間と集中力と根気がいる作業です。
ひたすら色を足したり引いたりします。

IMG_4264.jpg 方法は何種類かありますが、今回私が選択したのはステインをウェース(布)で拭き残して色をつける方法です。特に難しいのは日焼けが重なっている部分です。グラデーションが重なっている箇所は狭い範囲での濃淡の差を操作しなければならない為、マスキングテープなどでガイドを作ったりもするのですがこれもまた的確に差を埋めるのは非常に困難なのです。

よって、大体遠目から見て、”何とはなしに濃淡があるかしら…”くらいのぼかし程度で丸く収めようという作戦に出ました。決して逃げではありません。見切りというものなのです。わかってくれとは言いませんが。


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IMG_4267.jpg  
 色を少しずつ調整しながら乾燥をさせ、色味を決定したら一度その面はニスでコーティングをします。そうすることで再びニスの上から色の重ねを可能にしたり、ひいては誤って色を剥がすリスクも減るわけなのです。

 また、ニスの濡れ色で最終的な色味の見え方が判断できます。そうした作業の積み重ねの結果が上記の二枚となります。
一枚目と比べれば大分差が埋まりましたね。やはりグラデーションまでを完璧に操作することはできませんでしたが、大体まとまりがつきました。最後はニスで仕上げて、やれやれです。
 
 背板とにらめっこを続けて正味時間は90分弱といったところでしょうか。しかしこうした作業もあくまで一工程に過ぎません。一日に何点ものアイテムを抱えての作業となりますから消費時間が少ない事に越した事はありません。
 常に確実性、効率性、決断力が重要なファクターとなります。実際、写真の結果より良いクオリティの結果は出せたでしょう。こうした技術職で覚えるたった一時の達成感の裏には少なからず、結果に対する後悔もあってしかるべきだと思います。

  それが更に次の高みを叶える糧のようだと急に悟った私でありました。
  
 この感想文を原稿に書きまとめて先生に出せばきっと花丸二重丸がもらえる気がします。今の小学校って提出物に花丸ってもらえるんでしょうか。どう見ても巨大なナルトにしか見えません。最近私も自宅で冷やし中華始めました。

 とってつけたようにナルトを付け合せにしようかと思います。夏っていいですね。私は冬のほうがめっぽう好きです。

 それではまた。

飾りじゃないのよメーカーラベルは。

5月17日 佐藤大文

大変久方ぶりです。皆様、ご機嫌いかがでしょうか。港北倉庫塗装の一角を担っております。佐藤です。
前回の更新から我々港北倉庫スタッフ一同、度重なる出来事を体験して参りました。

4月!!!桜が咲いて散りましたね。5月現在!!大型連休が終わりましたね。それ以外何も無かったですよね。
あと韓国、フランスと大統領が変わりましたね! それから新人さんが…。

それより5月中旬なのに朝晩が冷え込みがございます。時に昼は蒸し暑く、相変わらずの寒暖差は未だ健在のようですね。
こういう時期だからこそ家具塗装における乾燥には気を使う事も多くなります。皆様も家具のメンテナンスをお大事になさって頂ければ幸いかと存じます。

さて、今回は塗装作業中の視点から一つ小話を申し上げたいと思います。
家具には職人さん個人が仕上た物から、キャビネットメーカー(家具製造企業)が製作した物とあります。たまに個人で作られたものに関しては刻印か名が彫られていたりと謙虚に誇示されているものがありますが、特に箱物や天板物等に関してはキャビネットメーカーのロゴが貼り付けられている物も多数あり、コンディションによっては綺麗に残っていたりするのですが何より目を惹くのはそのロゴデザインそのものなのです。

プレートの形状、材質、色、ロゴのレタリングデザイン、レイアウト、それぞれがその家具の品格を上げる役目を担っているように感じます。家具に張るロゴ一つにも出し惜しみせずセンスを光らせる。キャビネットメーカー方、本当に感服いたします。無論、こういったものの風合いも活かして塗装を致します。

ちなみに同じメーカーでも違ったロゴが使われている場合もあります。それもまたその家具の年代を調べる手がかりにもなるかもしれませんね。

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…これはクールな血統書ですねぇ…。いや実に羨ましいィ。アンティーク家具達が生まれ持っているセンスのいい洒落た名刺とでも例えましょうか。家具選びの楽しみに一つ、加えてみてはいかがでしょうか。
そんなクールさにあやかって人間の我々も二の腕辺りに一ついかがでしょうか。桜吹雪よりハードルは低いと思います。やるかどうかは各自の決断にてお任せします。私ですか?既にありますよ。左腕に年季の入ったBCGが。20年前に、ええ。

あと、上記の画像での紙ラベルに関しては張り物の椅子で、座面のフレームに貼られていたもの。生地を張ってしまえば見えなくなる箇所ではありますが、それを拝めるのも我々修復作業の楽しみの一つでもあります。
お客様の中にはどんなに経年変化や過去の塗装修理の繰り返しで認識が難しいくらいに痛んだラベルでも残して仕上て欲しいとの要望も頂きます。ありがたいことですね。

こんな小さなパーツでこんなに語ってしまいました。小さな発見を広大な好奇心にして皆様が良い家具と巡り会えますよう願っております。
私も小さなミスの繰り返しで大きな穴に落っこちないように仕事をしていきたいと思います。

それではまた。

年末年始の連休。故郷でのひと時のホトトギス。

2月2日 佐藤大文

こんにちわ。早速一年の1/12が終わりましたね。ところで正月休みが恋しいですね。そんなぐうたら癖がまだ残っている方は節分に豆を食べ散らかして自分の中の悪い鬼を飼い慣らしましょう。精神のコントロールですね。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。やっと冬らしい寒さと春のような陽気がせめぎ合っておりますが、この大事な時期。お体にはお気をつけ下さい。現在倉庫スタッフは店頭に陳列するための在庫を順次スタンバイしております。是非目黒ショップにお立ち寄りくださいませ。
さて、先日お話した私の故郷での小話でもしたいと思います。

IMG_2503_20170201220553751.jpg 連休を頂いた時には必ず帰ります。私は東海地方の人間です。
 新東名を使えば何のその、ぶっ通しで4時間ちょいで帰れます。

 年末には必ず交流の深かった友人達と楽しく杯を酌み交わします。 職種が異なれど、それぞれ違った日々の話は不思議と私に原動力をくれる気がします。驚いた事に、夕飯後の喫茶店で偶然にも小・中学時代の同級生達にも出くわし、思いがけぬ再会も果たしました。
 
 本当に何年経ってもこうして笑い合える人間関係というものがありがたいと思えるのは自分が思った以上に歳を食ったと言うことなのでしょうか。

ちなみにこの駅はローカル線の無人駅。20年間、私を町から外へ運び出してくれた地元民にとって大切なライフラインです。数年前にディーゼルから電車へ変わりましたが…。




IMG_2501_20170201220552316.jpg この風景を見る度、辛く厳しく、不安と期待と楽しさを胸に毎日を過ごしていた頃を思い出します。
「何者でもなかった自分に帰れる場所」がここにありました。その確かさを胸に再び故郷に背を向け横浜に戻りました。
連休の半分は実家に、また半分は横浜で過ごすのが自分の規則です。一つのケーキを二日掛けて半分ずつ食べるが如くです。

で、他に何をしていたかというと名古屋の街を徘徊し、あらゆる方向へ車を流し、あんまりのんびりしていた覚えはなかったです。
時間の使い方が本当にヘタなのは罪ですね。反省します。

今年の抱負は手仕事に従事する者らしい成果物を、個人的に一つでもやり遂げてみたいですね。独学でもそういった行動を意識してこの一年を過ごしたいと思います。


次回は全剥アイテムのビフォーアフターを紹介します。
それではまた。

1 (13)





塗装完了!

2月2日 戸田勝光

1月27日の記事で欠損箇所の材足しで紹介していたアイテムの塗装が完了しました!

オイルステインと顔料を使って色を合わせ、ニスで光沢の質感を合わせました。


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どこを足したかわからない仕上がりになりました!
是非、仕上がり前の画像と比較してみてください!

あけました。平成20年代最後の年…。

1月13日 佐藤大文

新年もすっかり明けてしまいました。皆様、おめでとうございます。
修理スタッフの佐藤です。今年も宜しく御願い致します。

年末年始の連休も放たれた矢のように瞬く間に過ぎ去り、1月も中旬に差し掛かりました。早いですね。
というわけで、港北倉庫の仕事始めは初日からフルスロットルで稼動しております。

早速去年の暮れにお話したミラーの顛末をいち早くご覧に入れましょう。

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びっしり描かれていた木目模様がなくなり、素材そのものの表情が出てますね。いい素顔です。
とってもシンプルになりましたがありのままでいいんです。少しも寒くないです。むしろ温かい雰囲気が増しましたね。
いかったですね!!
お陰様でご成約致しました。ありがとうございます。

今年もどんな家具との出会いと経験が得られるか期待してます。
また一年、技術の研鑽に励みたいと思います。加えてこの調子でちょくちょく本ブログも更新して参りたいと思います。

あと、「一年の計は元旦に有り」と言いますが、今年は何か目標を決めて過ごしたいと思います。
元旦は過ぎたのでとりあえず来月の頭に決めます。

次回は今更ながら連休の小話などを一つしたいと思います。まぁそう遠慮なさらず。

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それではまた。

ビューローが、アツいっ!!

12月28日 栗田友克

今、ビューローが、アツいっ!!

とにかく、在庫が豊富なんです。
ここ最近では一番ではないでしょうか。

オーク材の手ごろなものから

IMG_3597.jpgIMG_3595.jpgIMG_3605.jpgIMG_3591.jpgIMG_3590.jpgIMG_3604.jpgIMG_3603.jpg

ビューローブックケースも

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ちょっと変り種~

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マホガニーのビューローブックケースだって

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うろうろしてると至る所に

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こんなところでやめておきますが、
実はまだありますよ。

ビューロー熱、上がってきた方!

ご来店お待ちしておりますっ!!!



アンティーク家具に歴史有り。…そしてクリスマス

12月25日 佐藤大文

こんにちは。
さて皆々様、このクリスマス三連休をいかがお過ごしでしょうか。大変お日柄も良い今年のクリスマスシーズン。昔のようにホワイトクリスマスが毎年続いた幼少時代を思い出しては現代の子供達はかわいそうだと感じます。
今よりずっと不便だったあの頃、きっとホワイトクリスマスには人各々いろんなドラマがあったことでしょう。
私のところにきたサンタクロースのおじさんは、枕元に現金をおいていってくれました。
外貨交換済みでした、「円」です。
-------------…今ではいい思い出です。
そんなことを考えながらいつも通りファクトリースタッフ一同、作業をしていますです、はい。

イブも終わってクリスマスも佳境に入りました。そんなところで一つ仕上がりたてのアイテムをファクトリーから紹介しましょう。
その前に何かお忘れでないかですって。前回掲載したシュバルミラーの顛末など一体何の事でしょうか。
今回はアンティーク家具定番アイテムの一つ。ビューローです。

2016-12-23 162519  一見シンプルなよくあるデザインなのですが、フラップの中を見るとメタルプレートが埋め込まれています。木材の家具にメタルプレートのクールな施し。男のロマンです。大体はメーカーのロゴが刻印されていたり、樹脂のプレートでそれがプリントされて留められていたりとパターンは限られるのですが今回は少々違うようです。

というのも、右下の拡大画像を見ると察するに、1928年6月28日よりキャビネットメーカーから教育機関に寄贈されたビューローなのではないかと思います。こういった家具の細かな背景事情を読み取るのもアンティーク家具の面白さかと思います。

ただ、約90年の年月を重ねていながらも塗面に大きなダメージがなく、材そのものも目の詰まって歪みのない品質の良いビューローです。とてもいい顔つきをしていると思います。調整も木工スタッフの優秀な技術で復活しました。良かったですね。

今年のクリスマスでプレゼントに悩んだ方。次回はこういう家具をプレゼントにいかがでしょうか。
ただ、走って閉店間際に来店されても、箱物はすぐに電車で持ち帰りというのは大変ですので早めのアクションをお願いいたします。もちろん椅子でも大歓迎いたします。


2016-12-23 2147562016-12-23 162500

そんなわけで倉庫引越しから早一年。激動の一年でした。いろいろありました。
港北といえば、第三京浜の入り口がリニューアルしましたね!それ以外何もなかったですよね!!!

シュバルミラーのアフター報告は来年一月までお楽しみにお待ち下さいませ。
それではまた。良いクリスマスを。

チェアの締め

11月10日 久保田 勝大

チェアの締めと言えば、木工作業としては基本中の基本だと思っているのですが、
丸みのあるデザインのチェアを締めるとなると、これが一筋縄ではいきません。

IMG_3168.jpg

この位の丸みであればそんなに難しくないはずなのですが…
ちょっと苦戦してしまいました。

IMG_3167_2016110620475308e.jpg

全体はこんな感じです。
締め方は人それぞれ違うのですが、
綺麗に、そしてスピーディーに締められるようになれたらと思う今日この頃です…。

Birthday

11月10日 前川結

つい先日、身近に新しい生命が生まれ
とても幸せな気持ち。
とっておきのプレゼントを用意して。

リタッチ

10月31日 戸田勝光

今回はリタッチの作業を紹介したいと思います!



欠損等をパテ埋めした状態です。
当然この状態では商品としては出せませんので、
顔料を使ってリタッチしていきます。

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一回で色を合わせようとすると、ニスで仕上げた時に
そこだけが濃く見えてしまうので、薄い色を何回か重ねていきます。

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ニスを塗って仕上げた状態です。
しっかり馴染んでますね。
簡単そうに見えますが結構難しい作業です。
家具の見た目を損なわない為に、リタッチはとても重要な作業です。

肌も家具もメンテが大事。

10月31日 中島寛隆

こんにちは!港北倉庫の中島です。

季節が変わった事を手と顔のカサつきで感じる今日この頃。
毎年この時期が始まると、作業と乾燥で手はガサガサに、その手で洗顔をすると顔がぼろぼろに,,,顔から粉ふきます,,,。この時期はハンドクリームが必須ですね。
粉はふきませんが木も同じです。乾燥と湿気で伸縮を繰り返し表面がカサついたり、酷いときには割れてしまうこともあります。完全に防げるわけではありませんが、ワックスやオイルなどでメンテナンスをしてあげると傷み方も後の経年変化のしかたも変わってきます。
家具の状態や塗装によってもメンテナンスの方法が変わってくるので、季節や状態を気にかけて家具と付き合っていくのも古い家具の面白いところです。

海を越えて入荷してくる家具には雰囲気良く経年変化しているものも多々あります。
今回はそんな家具が修理する事でどのように変化するのかをご紹介致します。



ロッキングチェアです。
修理前の状態は背もたれや脚にグラつきがあり不安定、色はムラがありますが良い雰囲気で、私的にはグラつきをなくして今の色をそのまま活かした仕上がりでも凄く良い感じです。


まずは接着が弱い箇所やグラつきがある部分をはずします。


続いて、ばらばらにしたパーツを接着剤を塗り再度組み立てて、ハタガネという道具でパーツを締め接着剤が固まるのを待ちます。



目立つ傷や欠損が無く、ちゃんと接着出来ていれば、クリーニングをして木工作業はここまで!
あとは塗装で綺麗に仕上がるのが楽しみです!!



塗装完了!!
うん。凄く良いですね。
シャビーな感じがなくなって、しっとりと落ち着いた色に仕上がっています。また、長い間でついた傷や汚れ、浮いてきた木材のアクや日焼けなどがより色に深みを出してくれているのを感じますね。


さ、自分の手と顔もメンテして、しっとりと落ち着いた顔に!!!!,,,?

あれ?リーゼント先輩じゃないですか!!

10月25日 佐藤大文

突然ですがある日の塗料庫での小話を一つ。
日々の作業を黙々とこなしていると知らず知らずに気が滅入ったり、逆に荒立ってしまう事もしばしば。
そんな荒んだ私の心を癒すべく彼はやってきたのです。芸術の秋だけに、偶然というアートを象って現れたのです。

IMG_3125.jpg  髪型は尖がっていても丸みを帯びた柔和な顔つき。晴れ晴れとしながらもどこか憂いのある表情を浮かべながら斜め45度の傾きで空を見上げています。
 「少年よ。空を見ろ、うつむかないでさ。俺がいる、君がいる、太陽が呼んでる」 …そんな言葉をかけられた気分になって暗い塗料庫の上を見上げました。何にもなかったです。
 作業中にもこんな楽しい偶然の産物が見られるのも手仕事の中ならではでしょうか。



きっとリーゼントの彼は「乱れた心では良い仕上がりの塗装はできない。優しさを以って家具に接するんだ」そう言いたかったのでしょう。今年も残るところ2ヵ月僅か。気を引き締めたいところです。
ありがとう、リーゼント先輩。

丸みをといえば。今週店頭に陳列予定のドローリーフテーブルを一つ紹介しましょう。

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 当工房のストックヤードには多数のドローテーブルがありますが、この天板サイズと脚のフォルムを持った商品はなかなかありません。特にストレッチャー(二本脚の間に繋がる板材)の形状や、通称ブルボウズと呼ばれる挽き物をアクセントとした装飾を持つ二本脚の大体は立体的な彫り込みがしてあるものが一般的に多く見られます。
 
 ですが写真をご覧の通り、このブルボウズはまんまるいのです。見事な満月です。某キャンディーのコーラ味を彷彿とさせます。俗称でメロンバルブとも呼ばれますがまさにメロンです。

非常にシンプルですが球体に反射する光の具合が実に良い雰囲気を醸し出していると思います。色味もそこそこ濃すぎず明るすぎず仕上がっており、どのお部屋にも合わせ易いかと存じます。是非、目黒店にお越しの際にはご覧下さいませ。

一足早くクリスマスに備えてキャンドルスタンドなんかもお探しになられてはいかがでしょうか。
あとちなみに私は来月で27歳になります。少年ではありません。

それではまた。

生地剥き…

10月21日  久保田 勝大

2016-10-10 13.18.12
先日作業したこちらのチェア。

パッと見、綺麗な生地が張られているので「このままでも使える」と思ってしまうのですが、経年変化によるフレームの緩みや歪みを直すには、生地を剥いて締め直すしかありません。

ということで、早速生地剥きに取り掛かりました。

2016-10-10 13.25.24
まずはカッターで生地に切り込みを入れていき、大まかな部分を取り除きます。

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その後、塗装面との際に残った細かな生地と、生地を留めている釘(またはホッチキスの芯の長いの)を、ニッパーを使って毟り取っていきます。

文章にしてしまうと簡単そうですが、実はこの作業が結構大変なんです。

釘やホッチキスの芯は、生地をしっかりと留めて固定しているため、かなり深くまで刺さっています。しかも何百本(百何本かもしれませんが)と…。
これを、ニッパーで力強く掴んでは毟り取るを延々と繰り返す為、段々と握力が無くなると同時に掌にはマメができます。

そんな、作業をして生地剥きできたのがコチラ
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苦労しただけに綺麗に剥けると気持ちがイイものです。
本当に良い物は、構造からも物の良さが伺えます。

新たな生地が張られて、お客様に喜んで頂けるのが楽しみです。

家具の塗装仕上がりを流し目で追いかけよう。~その弐~

10月16日 佐藤大文

 さて、先日のライティングテーブルの第二編。締めくくりです。少々更新が遅れましたがお待たせしました。
皆様こんにちは、10月も折り返し地点に参りました。今月分の入荷も終了し、コンパクトな倉庫が移住してきた家具達でひしめきあっております。
 吐く息も夜中には白くなりました。暦の上では秋なのに地球にはそんなのお構いなしみたいですね。
それではその後。変わり果てた…もとい、生まれ変わったライティングテーブルの天板と全体の塗装の仕上がりを順を追ってみてみましょう。

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突然真っ白になりました。少々工程を端折りましたが、天板の古い塗面をリムーバーと呼ばれる強力な剥離剤で塗装面をあたかも食器の油汚れを洗剤で浸け置きして浮かせて落とすかの如くスクレーパーでそぎ落とし、残留物をアルコールでこすりながら洗浄し、木地を出します。
 
 その後、仕上サンダーという機械を使いペーパー#150にて表面に残ったカスや染みこんでいるステインの色むらをまんべんなく取り除く要領で均一の状態になるようにサンディングを施します。ある程度傷も落としますが、完全には消しません。材そのものの使用感という要素は修復においては忘れてはならない気遣いの一つだからです。

以上の流れは、私の第一回目の投稿での説明で言えば、「下地処理」の剥離、サンディング作業にあたります。
そして右の画像が「染色処理」、染料であるステインの濃い色(ダークオーク色)にて色を出します。この工程に関してはいずれまた深く掘り下げたいと思いますので詳細は割愛致します。

いかがでしょうか。オリジナルの塗面と比べてみると本来の木の表情がはっきりと露になったのを感じていただけるかと思います。
多少の違和感はあるでしょうが、オリジナルの塗装面の荒れ方次第では修復前と後での全体の雰囲気の差は文字通り別物のように豹変します。

その木材の表情の変化の過程一部始終を我々だけが見れる贅沢、塗装修復の醍醐味の半分はそこにあると私は感じております。…というわけで、お待ちかねの塗装後の姿をご覧下さい。

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まずは天板面。まるで荒れた荒野に水が引かれたようにみずみずしい姿になりました。深みと透明感が出てますね。虎斑模様がしかり映えて見違えるようです。左の画像からレッドマホガニーのステインで赤味を足したのが右の画像です。ステインは薄い色でもある程度重ねるとシェラックニスで仕上た後の色の深みが増します。目で楽しめるのもアンティーク塗装の良さなのです。

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 中身はどうでしょう。最下層の天板裏についたニス垂れもなくなり内部も綺麗になりました。ちなみに補色程度で済ませ、ニスのみで仕上ております。余計なステインは時に汚れたような雰囲気を出してしまう場合もあり、その判断で時には外見のバランスを壊し大失敗する事もしばしばあります。塗装の難所の一つです。

IMG_3036.jpg   幕板脚部はオリジナルで補色してニス仕上げです。天板に赤味を足したのは本体との色味を極力近づけて違和感をなくすためです。この微調整で印象が変わったりもします。

 担当した木工の者の話では入荷時の状態は酷く、手数の多い天板内部の微調整、脚部の等の締めや矯正に手を焼いたそうでそれでもしっかり形を作ったとのこと。

まだ作業における課題は数多くありますが、素材を生かすも殺すも塗装次第。スタッフやお客様にお喜び頂ける品質を日々目指して参りたいと思います。
港北ファクトリー、お近くをお訪ねの際には是非ともご来店くださいませ。

 ご就寝前にはなるべく腹巻を装着して寝冷え対策を忘れずに。なるべく色は緑がいいと思います。風邪にはご用心下さい。
それではまた。
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GEOGRAPHICA

Author:GEOGRAPHICA
目黒通りのアンティークショップ・ジェオグラフィカの
スタッフによるBLOGです。

ジェオグラフィカ・ホームページはこちら
http://www.geographica.jp

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